花菱ホテル譲渡へ 来月末で休館 別府
別府市北浜の老舗ホテル「花菱ホテル」(一宮豊喜社長)が2月28日で休館し、3月末で株式譲渡する方向で最終調整していることが21日、関係者への取材で分かった。譲渡先は明らかにしていない。老朽化した施設の耐震化が迫られる中、国際観光都市の中心地でホテル事業を継続させるため、経営権を手放す方針を固めたとみられる。譲渡後は施設を建て替え、ホテルとして継続される見通し。
花菱ホテルは1904年創業。客室143室、受け入れ可能客数は約400人で、市内有数の大規模ホテルとして別府観光に寄与してきた。2015年の売上高は約8億3千万円。現在の建物2棟は築40~50年以上で老朽化が進み、国の耐震改修促進法に基づく早期の耐震改修や建て替えが迫られていた。
ホテル側は1月中旬、出入り業者らを集めて経緯や今後の方針などを説明した。大分合同新聞社の取材に「3月から休館するのは事実。現時点で、それ以上発表できることはない」としている。
花菱ホテルは1993年に隣接のホテル二条(当時)を買収し、東西2館体制となった。過去の大型投資や売り上げ減少で多額の金融負債を抱え、2005年に経営困難に陥ったが、県中小企業再生支援協議会が再生手続きを支援。ホテルの100%株主の新会社「花菱ホールディングス」を設立し、新会社がホテルに不動産を賃貸する形で経営陣を一新、営業を続けていた。従業員は約70人。 大分合同新聞
2000年以降、改装・増築のために銀行融資を受けるような体力のある宿泊施設は減少している
一度民事再生したホテル旅館でも、昭和56年6月よりも前の古い建築基準法で建築された建物は、耐震補強工事をすることが法律で言われ、しない場合は、施設名を晒すと言われている。耐震工事の費用が高額で捻出が困難なために、廃業するところもでてきた
2016年4月の熊本・大分地震後、富士観ホテルが廃業している
外見からすると、今回の地震では窓ガラス1枚割れていない
2000年にもう一度建築基準法が改定されたが、こちらは木造建築に関するものらしい
老舗の温泉ホテル・旅館で、鉄筋コンクリート造りのものは、莫大な費用をかけて改修するか、建て替えが求められる
別府温泉郷のひとつである、北浜温泉では、外見上は問題のないようにみえる、鉄筋コンクリートの大型ホテルの買収が進んでいる
いずれも、昭和56年6月よりも前に建築された建物のため、改修が必要になったが、費用の捻出が困難なためだ
このエリアはハザードマップを見ればわかるが、海抜の低いこともあり、南海トラフがあった際には、何らかの対策が必要なベイエリアだ
建て替えを実施する場合は、屋号も変えるかもしれない
宿泊施設の場合、営業許可をとるために強固に作ってあり、消防のメンテナンスや訓練も定期的に行われている。だから、老朽化したホテルよりも、本当は民泊のほうが危険性は高いと思われる
宿泊施設は、ふつうの住宅よりも求められるレベルが高く、維持費も相当にかかる
それゆえに廃業したり、名義が変わったりするのだ
大型宿泊施設を廃業させて、それを民泊で代替えできるのかは甚だ疑問だ