ホテルや旅館は、旅行社かインターネット予約サイトか、TVCMでの自社サイトからの予約、雑誌掲載での電話予約のいずれかに強みをもって経営しています。また、外国人観光客をメインにする宿もあります。
旅行社からの予約をメインとするホテルや旅館では、毎日決まった数の客室を提供数といって提供しています。特日(とくび)といって、連休や年末年始などの金額を設定できる旅行社もあるけれど、設定できない旅行社もあります。ホテル旅館に不利な状態ともいえますが、普段の送客を旅行社から受けている宿泊施設では、特日以外の送客が重要ですから、お付き合いとして提供数分は安く客室を売ることがあります。旅行者での販売は大体6か月前から、飛行機を使ったパックの場合はもっと早くから募集しています。
インターネット予約サイトからの宿泊をメインとする宿は、楽天トラベルの場合は、たいていの施設では6か月先まで客室を提供しなければ、手数料が上がる契約を結んでいるので、6か月先まで客室を提供します。じゃらんの場合は、クチコミ点数が4以上ある宿では、6か月先までの延長が掲載順位に反映されるので、6か月先まで出します。ただし、特日に関しては6か月前に提供するかは宿泊施設によります。
じゃらんの場合は、提供割合といって、宿泊施設の客室数に対して、何室の提供があるかも掲載順位に影響します。旅行社に提供がないような、客室数の少ない旅館が掲載順位が上に乗るのはそのためです。楽天の場合は、クチコミと販売数で検索順位が決まります。クチコミに参加しない宿は欄外として検索順位が下がります。じゃらんにANAの航空券とのセットができる宿が少ないのは、連泊設定が厳しいためです。9泊とか14泊連泊できることが条件になります。休館日を設けている宿では、連泊設定があるために参加していないところもあります。宿泊したい場合は、航空券と宿泊を分ける必要があります。長期連泊を必要としない人でしたら、JALの楽パックを使用するか、連泊設定のない楽天トラベルのANA航空券+宿泊パックを使用した方がよいでしょう。
るるぶトラベルの場合は、JTBという旅行社が販売元です。JTBに登録している宿泊施設用のインターネット予約サイトともいえます。近ツーの場合は、メインの旅行社が近ツーの場合は、提供しています。提供室数に対してeクーポンといって、大まかな金額設定ができる、発券清算のクーポンがあります。発券清算というのは、お客様がクーポンを持参して、クーポンの金額を請求する必要がない、自動で宿泊施設に支払いがあるクーポンのことです。全旅に参加している宿では、旅行代理店から全旅クーポンを発行してもらい、チェックイン時にクーポンを出します。A4程度の紙に印刷される宿泊クーポンも、発券清算です。受け取った方では半年程度保管していますが、発券清算です。楽天・じゃらん・るるぶなどのインターネット予約サイトの場合、宿泊情報を印刷して持参する必要はありません。
自社サイトをメインにする宿泊施設では、ビジネスホテルグループとして知名度を持っているか、客室数が多いバイキングメインの大型施設になります。ビジネスホテルの場合は、メンバーズカードを発行してポイント還元するなどしています。自社サイトを使うメリットは、手数料がかからない、インターネット予約サイトにクチコミにクレームを書かれないことです。ビジネスホテルチェーンの場合は、常宿として常連客を獲得すれば、ほかと比較されにくくなるメリットがあります。そのため、全国似たような客室にして、リピーターの安心感を高めています。
雑誌に掲載されるのは、旅行社発行のものは、旅行社に客室をたくさん提供している宿。広告料を支払って掲載するページもあります。JTBに加盟するためには、起業する際にJTB商事から備品を購入する必要があります。また、中古物件の場合は、もともと取引のある物件だったら審査が通りやすいかもしれません。いずれも起業時に備品を購入したり、定期的な備品の購入が必要になります。
じゃらんの場合は、特集で無料掲載がある以外では、有料掲載です。広告スペースによって金額が決まっています。雑誌掲載による電話予約送客のメリットは年々薄れてきています。インターネットからの予約の方がポイントがつくからです。また電話で予約を受け付ける場合は、電話のための人材の確保が必要になります。そのため、じゃらんでは雑誌の値段以上の宿泊クーポン1000円をつけることで、じゃらんネットを使用してもらい、宿泊施設から手数料をもらうことで成功しています。じゃらんのほうでも、使用されなければ負担する必要のないクーポンなので、景品法違反にならないかぎりは続くと思います。
無料宿泊券のつく雑誌は、無料宿泊券の提供を施設広告掲載の条件にしています。雑誌が売れる金額を収入にしての発行になります。また、ゆこゆこは、雑誌には無料で掲載するけれど、ゆこゆこ経由で送客が発生した場合、通常のインターネット予約サイトよりも割高な手数料をとります。1万円の宿泊だと、半分くらいは手数料になります。ゆこゆこに掲載するのは、客室数が多いホテルで、閑散日も予約を取りたい施設です。正社員を雇っている場合、お客様がこない日も賃金が発生していますし、その日の客室を開けてしまうことが損失と考えるやり方もあります。少ない金額であっても売り上げがあったほうがいいという大型施設もあります。
大型宿泊施設の場合、経営元が農協などの大手組合、かんぽの宿(郵便保険)大手企業など、福利厚生目的のものもあります。またJRなど旅行代理店も経営している場合もあります。
外国人観光客をメインにする宿では、トリップアドバイザーに外国語でのクチコミがあります。またブッキングコムというインターネットサイト(2日前までキャンセル料無料)に掲載しています。JTB系のジャバニカンに掲載する宿は、国内旅行客にも提供しているような客室数のあるホテルです。JTBはクレームに非常にうるさいので、海外客にも国内客にも食事提供スペースをわけるなど配慮しているはずです。また、楽天トラベル・じゃらんネットにも、インバウンド予約といって、海外客向けのサイトがあります。インターネット予約サイトの場合、表示先がほかにもあるケースがあります。国内サイトに提供している旅行サイトもあるし、海外の大手インターネット予約サイトに提供しているサイトもあります。
それぞれの宿泊施設によってメインにする送客ルートがあることはわかりました
それではどのようにすればお得に宿泊できるのでしょうか。
JRを含む旅行をする場合は、JRの窓口とビジネスホテルのセットが交通費の節約になります。飛行機の場合は、早めの予約をして交通費を安くすることが得です。早期割引のある宿泊プランのある宿もおすすめです。航空券と宿泊をセットにするメリットは、天候などで欠航した場合、宿泊キャンセル料を支払う必要がない点です。宿泊を分けた場合、飛行機以外の交通手段がある場合は、宿泊キャンセル料が発生します。
特日は、旅行社に提供している客室がおすすめです。旅行社に提供している以上、訳あり部屋の提供はありません。訳ありでお得な客室を予約したい場合は、インターネット予約サイトの訳あり部屋のプランがおすすめです。平日の場合は、客室サービスをしてくれる場合もあります。訳ありプランを出すのは、お得に宿泊してもらって、平日売り上げを上げたい場合や、ツアーのない日の添乗員部屋を売りたい場合、さまざまです。客室グレードアップしてくれるのは、クチコミの高得点がほしいからですから、サービスしてもらった旨には触れず、高得点をつけてあげるのがマナーでしょう。サービスができな日もあるので、サービスしてもらったと書かれるのは困るのです。
閑散日の場合は、格安サイトや格安旅行雑誌からの予約もお得です。その場合は安く客室の提供が受けられたのだから、食事内容には文句は言わないことです。宿泊施設のほうでもサイトをわけることで、安売りをしたことが定価の客にばれにくい、メインの予約ルートのクチコミに書かれない。定価を守れるというメリットがあるのです。